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頚動脈エコー検査

CAVI(キャビィ)検査と並び、動脈の状態をみる検査に頸動脈エコー検査があります。CAVI検査との大きな違いは、画像によって動脈の状態を医師の目で確認、評価することができる点です。

また、CAVI検査が心臓から足首までの動脈の程度を評価する指標であるのに対し、頸動脈エコー検査は全身の動脈硬化の進行を評価することができます。

頸動脈エコー検査の方法

エコー検査は、超音波を調べたい部位に当てたときの反射波をとらえることで画像として体内を映し出すことができます。超音波を伝えやすくするために専用のゼリーを塗り、プローブと呼ばれる装置を首に当てます。ゆっくり動かしながら反射波をモニターに映し出すことで、頸動脈の血管壁の厚さや血管内部の状態を確認していきます。頸動脈エコーでは、血管壁にプラークがどのくらいあるか、血管がどのくらい狭くなっているかなどがわかります。

患者さんはベッドに寝た状態で検査を受けます。検査日はできるだけ首まわりをすぐに開けられる、あるいは脱ぎ着がしやすい服装で受診しましょう。

検査時間は20分程度です。首にゼリーを塗り、プローブから超音波を当てる検査のため、被曝や痛み、苦痛などはありませんので、リラックスして検査を受けましょう。

頸動脈エコーでわかること

頸動脈は、脳に血液を送り込む血管です。そのため、頸動脈の動脈硬化の有無、血管の詰まり具合、プラークの状態を調べることで、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高いかどうかがわかります。

1.動脈硬化の有無

頸動脈エコーで血管壁をみると、3層になっています。このうち第1層と第2層を内中膜複合体(IMC)といいます。この厚さを計測します。健康な人のIMCは1mm未満です。厚さが1mmを超えると、動脈硬化が進んでいる可能性が高くなります。

2.血管の詰まり具合

頸動脈エコーで血管壁をみると、3層になっています。このうち第1層と第2層を内中膜複合体(IMC)といいます。この厚さを計測します。健康な人のIMCは1mm未満です。厚さが1mmを超えると、動脈硬化が進んでいる可能性が高くなります。

3.プラークの状態

血管内にコレステロールや細胞などの粥腫が蓄積し、増殖して1mmを超える隆起(プラーク)が形成されると、その裂け目に血栓ができて血管を塞いでしまいます。頸動脈エコーでは、プラークの大きさや形状、表面や内部の状態(硬さ)などを観察することができます。このプラークが剥がれて脳の血管に飛ぶと脳梗塞の原因となります。動脈硬化に伴う血管の状態をみつけることが重要です。