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血管は年齢とともに硬くなっていきますが、同じ年齢でも血管の状態には個人差があります。
動脈硬化の進行速度は、加齢のほかにも、狭心症や心筋梗塞など冠動脈の病気を患った家族がいるなどの要因も関係しています。また、女性に比べて男性のほうがなりやすく、生活習慣病などを抱えていると、さらに動脈硬化が進みやすくなります。
内臓脂肪型肥満で腹囲が男性では85cm以上、女性では90cm以上あり、脂質異常症、高血圧、糖尿病(高血糖)のうち2つ以上が該当する人は、メタボリック・シンドローム(メタボ)と診断されます。メタボになると、内臓脂肪から脂質の放出が増加してHDL-コレステロール(善玉コレステロール)の減少やトリグリセリド(中性脂肪)の増加を招きます。血管に負担がかかったり、血管内にLDL−コレステロール(悪玉コレステロール)や細胞が蓄積したりと、メタボであることで、動脈硬化の進行が早くなります。
動脈硬化は進行することでさまざまな病気を引き起こすことが問題となります。動脈硬化になりやすい生活習慣を送っている人は要注意です。
動物性脂肪や糖質を多く含む食事を好む人、生活リズムが乱れて夕食を食べる時間が遅い人、早食いの人などは、エネルギーをため込みやすく内臓脂肪が蓄積してしまいます。
運動不足は肥満の原因になります。なかでも有酸素運動が少ない人は食事からとったエネルギーを消費しにくくなり、余ったエネルギーが身体に蓄積して肥満を増長させる原因となります。
不規則な生活は、食生活の乱れや運動不足を招くだけでなく、睡眠不足の原因にもなります。睡眠が不足することで疲労やストレスが蓄積して脈拍が上昇したり、血糖値が上がったり、LDL−コレステロールが蓄積しやすくなるなど、睡眠と動脈硬化の進行には深いかかわりがあることがわかっています。
喫煙は交感神経を刺激して血圧を高め、血管に負担をかけます。また、喫煙者は非喫煙者に比べてLDL-コレステロールや中性脂肪が高く、HDL-コレステロールが低いことがわかっています。これは動脈硬化が進む大きな要因とされています。