検査のできる
医療機関はこちら
Search
医療機関検索
生活習慣病の治療は、薬物療法だけでなく、適切な運動、バランスの良い食事の3本柱が基本です。医師と相談しながら生活習慣の改善を目指しましょう。日常生活において当たり前の習慣になるまで継続することが大切です。
適切な運動は、肥満の解消だけでなく、ストレス解消にもつながります。運動を継続的に行うことでHDL−コレステロール(善玉コレステロール)が増え、LDL−コレステロール(悪玉コレステロール)が減少します。有酸素運動で脂肪を消費するとともに、体力も向上して活動的な生活を送ることができます。
ただし、人によっては激しい運動が心臓への負担になることもあります。運動を始める前に医師に相談して自分に適した運動の方法や時間、強度を確認しましょう。
運動は毎日時間を決めて行うのが理想ですが、仕事や家事などに追われて時間をとることが難しい人もいるでしょう。しかし、日々の活動を工夫することで、運動と同様の効果が得られます。たとえば、通勤時に1駅分歩く、エスカレーターではなく階段を使う、電車では座らないなど、小さなことの積み重ねを続けることが大切。また、掃除機をかける、風呂掃除をするなど、家事も身体の動きを意識しながら行うことで、いつもよりエネルギーの消費ができます。
食事の摂り過ぎや栄養の偏りは肥満の原因になります。とくに炭水化物や脂質の摂り過ぎに注意し、野菜や海藻類のほか、いわしやさばなどのDHAやEPAを多く含む青魚を多く摂取するように心がけましょう。1日30品目以上が目標です。
食事はゆっくりよく噛んで食べるだけでも肥満改善につながります。肥満を防ぐためには1日3食が基本です。朝・昼食を食べたらしっかり活動して、夕食は少なめを心がけましょう。食事はゆっくり時間をかけることで少ない量でも満足度が高まります。
また、やわらかいものを好んで食べていると、噛む回数が少なくなり、血糖値が上がりやすくなります。食べる順番もご飯よりも野菜を先に食べる、毎日のメニューでは小魚などの噛みごたえのある食材を取り入れるなど工夫しましょう。
喫煙は、動脈硬化を進行させる大きな要因となります。禁煙治療は保険適用となる場合があります。自分一人では禁煙が難しいと考えたら、医師に相談しましょう。
動脈硬化は、生活習慣病が進行の大きなリスクです。生活習慣病の基本は薬による治療です。そして、継続的に治療を行うことが重要となるため、通院を中断せず、定期的な検査を受けながら、治療を続けましょう。それが動脈硬化のリスクを軽減し、合併症を防ぐことにつながります。